
この記事では2月の選ぶべき吉方と避けるべき凶方をお伝えします。
前回の記事で1年ごとに変わる年方位を書きました。今回は月ごとに変わる月方位のご紹介です。
年方位と組み合わせて用いてください。
牛頭天王と蘇民将来(最上吉方位)
天道神・・・南、万事に大吉、悪いものが寄り付かない。
天徳神・・・丁の方(南南西)、万事に大吉、とくに病気平癒、健康、善事。
牛頭天王(ごずてんのう)は、陰陽道で最も大切な神様ですが日本神話の素戔嗚尊(すさのおのみこと)とも同一視されます。占術上では「天道神」と呼ばれます。
物語上では、牛頭天王は自らを「疫病の神」と呼んでいます。人の痛みや苦しみは全て私と八人の子どもたちの所業と思え。と蘇民将来に告げています。
そのため牛頭天王を信仰したり、その方位に向かえばあらゆる災難から免れるので万事に大吉の方位です。牛頭天王に勝る凶神はいませんからね。他の凶神も手出しができないということです。
蘇民将来(そみんしょうらい)とは、物語上で牛頭天王を助けて一夜の宿を貸してあげたおじいちゃんです。まことに恐ろしい牛頭天王も蘇民将来は命の恩人であり深く感謝をしています。頭が上がらないでしょう。
この蘇民将来の方位(天徳神の方位)も万事大吉ですがとりわけ病気回復や健康または善事は特別大吉です。
面白いのが、この二人は仲良しなのかいつも近くの方位です笑。
例えば、蘇民将来の御力を授かりたいときに「丁の方位」を選ぶと自然と牛頭天王の方位も選ぶことになります。いつも二人一緒。
三玉女の方位

玉女とは、天界の官吏で神仙に仕えている女神様です。大昔から玉女信仰があり、昔の人はみんな玉女の方位・御札・呪文を唱えていました。
いまの世で弁財天女が人気なのと同じですね。いつの時代も人は女神に惹かれる。
中央は、天皇玉女(てんこう)
右は、色星玉女(しきせい)
左は、多願玉女(たがん)
それぞれに異なった御力があります。
天皇玉女・・・乙の方(東寄りの南南東)諸願成就。どんな願いも用いて良い。
色星玉女・・・辛の方(西寄りの西北西)ファッションの方位。服を買ったりオシャレする方位
多願玉女・・・乾の方(真北西)外出、旅立ちの方位。旅行に出発する時に用います
どれも個性的で面白い女神様たちです。僕はよく色星玉女の方位を用います。
多願の方位に旅行に行って、旅先で色星の方位で服を買って、天皇の方位の寺社仏閣でお祈りすると最高です。三玉女コンプリート。
その他の月方吉神

月徳・・・丙の方(南寄り南南東)その月の月神がいる方位。百事に大吉であり福徳の神。とくに善事にもっぱら良し。
月徳合・・・辛の方(西寄り西北西)月神と合わさる方位。この方位に向かえば月神に助けてもらえる。月徳と同じく百事に大吉。
駅馬・・・坤、申(南西)この方位に向かって、移動、旅行、乗り物に乗るなどは大吉。またこの方位に向けて行うと物事が速く進む。
真貴人・・・艮、乾(北東、北西)この方位は「貴い人」貴人の方位である。ゆえにこの方位に向かえば災厄を解くことが可能。また凶を吉に変えたり、凶意を遠ざけてくれる。ただし、「貴人ならざる行為」をすると凶意が増すので注意。(不正、不義理、せこいこと)
真馬・・・艮(北東)駅馬の強化版? 駅馬の意味に加え吉祥と百福の象徴。
真禄・・・乾(北西)年方位の記事でご紹介しました「歳禄」の月版です。こちらは毎月変わります。金運の方位。リフォーム、埋葬、如意吉祥(望む物が手に入る)方位です。
尊帝二星・・・福力は最大で凶を制する。
尊星・・・震(東)
帝星紫微・・・西
上清・・・坎(北)
玉印・・・離(南)
月方凶神
月塞がり・・・北 この方位を犯すと怒る将軍がいるため古来から「月塞がり」の方位は禁忌とされた。
大耗(だいもう)・・・申の方(西南西)この方位に向かって行えば大きく消耗する。とくに建築を忌む。
月厭(げつえん)・・・戌の方(西北西)厭(いや)な方位。万事に大凶。とくに祈り、参拝、病気が凶。天上将軍という凶神がこの方位にいるため。
月破(げっぱ)・・・申の方(西南西)死をつかさどる方位であり最も注意が必要。この方位に向かって行えば必ず破裂、破壊など破れることとなる。けんか、悪事、狩猟は吉。
申の方は、大耗、月破が重なっているのでとくに忌む。
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