この記事では2023年の選ぶべき吉方と避けるべき凶方をお伝えします。効果は1年間です。



年方位の期間



今年2023年は癸卯年。癸(みずのと)は水。卯はうさぎ、属性は木。

しかし暦の占いでは旧暦を用いるため1月1日はまだ新年ではありません。

1年の期間は。。。
2月4日11時42分〜来年の2月まで。

はやい話が節分から節分までということです。




2023年の恵方(最大吉方)は?





2023年癸卯年の恵方は「北北東・東南東・南南西・西北西」です。

今年の恵方は四方位となります。正しく言うなら「丑・辰・未・戌」の各方位です。


一般的には「今年の恵方は南南東」と言われていますが、それだと十二支が余ってしまうのでやはり四方位が正しいです。


恵方とは・・・万事に大吉の方位であり、歳徳神が巡ってくる方位のことです。古来からもっともポピュラーで親しまれている吉方です。




歳徳神とは







恵方の女神、歳徳神とは。

正月になると山から人里に降りてきて一定期間人里で休み幸福を与えてくれる神様です。

日本の正月の風習は歳徳神にちなんだものが多いです。

歳徳神が人里にいる期間のために「正月休み」があります。

門松を家の前に置くのは山から迎えてきた松を歳徳神の依代とするためです。(歳徳神は山から来るため松を歳徳神に見立てて家に置く。)

鏡餅やお米、お神酒などを正月に必要とするのは歳徳神に供えるためであり、その年の恵方に向けて神棚を移動し、お供えした。


これらのエピソードからも歳徳神が昔から愛されて重要視されてきたことがわかります。


ちなみに歳徳神の家族構成は、
竜王の娘であり、旦那は牛頭天王、子供は八人で八将軍と呼ばれてます。

この人たちの方位も後ほどご紹介します。







恵方以外の吉方位







歳禄・・・子の方(真北)禄とはお金、報酬。この方位に向かって行えば利益を得る。百事大吉。

歳馬・・・巳の方(南南東)この方位に向かって移動、旅行、引っ越しを行えば吉。


尊帝二星・・・下記の四星は福力最大で凶を制する。

帝星紫微・・・乾(北西)

尊星・・・巽(南東)

上清・・・艮(北東)

玉印・・・坤(南西)




八将軍の八方位




「八将軍」とは上述の歳徳神の子どもたちです。個性的で恐ろしい子どもたちの八方位です。


1.太歳神・・・卯の方(真東)その年の十二支と同じ方角に存在する高貴な星神。訴訟や争い事口論、不誠実や不正は厳禁で犯すと疫病に病む。また木の精なのでこの方位で草刈り伐採を忌む。引っ越し、異動は大吉方位。そして、高貴な神なので他の凶神と重なってもその凶意は解ける。



2.大将軍・・・子の方(真北)大将軍は1年でなく3年ごとに居場所を変えます。「その年の母」または「その年の征服者」と呼ばれ、最も犯してはならない禁忌の方位です。なので子の方位は歳禄ですがあまり選ばないほうが良いでしょう。宝くじを買うとか簡単な事くらいにしましょう。

大将軍は金性なので万物を枯らし、他を征伐する神様です。金属、刃物からきています。なので基本は万事凶です。3年間同じ場所にいるため「三年塞がりの方位」とも言われます。



3.大陰神・・・丑の方(北北東)必ず五行の土(丑・辰・未・戌)のいずれかになるため鎮星(土星)の精と言われる。大陰神は太歳神の后妃である。「陰は陽を愛し、陰を妬む。」つまり女は男を愛し、女を妬む。そのためこの方位に向かって恋愛、婚姻、出産など婦人に関することは良くない。

大陰神の嫉妬をもらうことになる。それ以外はこの方位を用いても大丈夫。




4.歳刑神・・・子の方(真北)十二支同士のうち敵対関係を意味する「刑」。刑罰をつかさどる方位のため万事に犯してはならない。とくに土を掘る、種まき、植物を植えるは大凶。




5.歳破神・・・酉の方(真西)十二支同士のうち、戦闘状態を意味する「冲」。誰と戦うかと言うと太歳神である。太歳神(その年の方位)と敵対するため「歳を破する神」ということで歳破神と呼ばれる。歳破神の強さはその年の方位によって変動する。
詳しくは省きますが今年は「酉の方」なので歳破神の気は最も旺盛となり太歳神を打ち破ることが出来るのでこの方位を用いても凶意は少ない。




6.歳殺神・・・戌の方(西北西)戦争をつかさどる軍神の火星。この星も土の十二支(丑・辰・未・戌)しか動かない。火は土を生むから?この方位に向かって武芸を始めたり、婚礼を行うのは大凶。



7.黄幡神・・・未の方(南南西)「太歳神の墓」と呼ばれる。この方位に向かって建築・土掘りは大凶。また貯金など財宝の出し入れは厳禁。戦いは吉。



8.豹尾神・・・丑の方(北北東)黄幡神の真向かいにいる。豹のごとく早く激しい祟りがある。この方位に向かって尻尾のある生き物を求めてはならない。また大小便など一切の不浄を忌む。




以上で八将軍の2023年の居場所となります。これらの方位は踏まないほうが無難です。




金神七殺の方位




金神(こんじん)とは、牛頭天王の物語に登場する悪玉である。牛頭天王のライバル的存在?

牛頭天王(天道神)、はり才女(歳徳神)、蘇民将来(天徳神)たちが最上吉方位だとすると金神は最も忌むべき大凶の方位である。

金神は五行の金性であり、殺戮・衰退など冷たくマイナスなイメージが強い。物語上では金神が治める国は魑魅魍魎が跋扈していたことからこの方位に向かって行うことは腐敗や敗北など金神の祟りを受けると考えられている。



2023年の金神の方・・・真北、北北東、西南西、真西(子、丑、申、酉)



金神の方位は、金神方もしくは金神七殺と言う。

七殺とは、金神方を犯すとその当事者とその家族を殺す。七人に満たない場合は隣家も巻き込んで殺すという意味である。


平安時代、「方忌み」「方違え」という悪い方位を避ける術があったが、その悪い方位というのはだいたいがこの金神方である。それほど昔から「金神方」は恐れられていた。






以上が2023年癸卯年の主な1年ごとに変わる重要な方位です。

選ぶべき吉方と避けるべき凶方。これらを駆使して良い1年を作り出してください。

牛頭天王や蘇民将来の方位は年でなく月ごとに変わるのでまた別の記事でご紹介します。



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