2021年3月22日

今日はお寺は2つしか回らないけど吉野川を越えるのでちょっと雰囲気が変わります。

お遍路ビギナーコースは終わりって感じかな

昨日は10番切幡寺から約2kmのビジネスホテル八幡に泊まりました。

素泊まり5800円と少し高いけど周辺の宿は壊滅したので仕方ない。

歩き始めて早速和菓子屋に入った😅

ここらの銘菓だというとらまきを食べました。

中身はしろあんでどら焼きみたいで美味しかったです。豆大福は我慢した。

10番 得度山 切幡寺へ到着

しかし初めての歩き遍路はここでお遍路の教訓を一つ学びます。

「山門を見て安心するなかれ」

この山門をくぐってから333段の階段が待ち受けている笑

お遍路一長い階段は香川県の71番弥谷寺だけどね。

御本尊は千手観音菩薩

オン・バザラ・タラマ・キリク・ソワカ×3

このお寺には乙女の機織り伝説があります。

切幡寺とは機織り途中の布を切ったという意味です。

その昔、この地で修行していたお大師様は結願の7日目に僧衣を繕うための布が欲しいと言います。そしたら地元の乙女が織りかけていた布を切ってお大師様に差し出しました。

感動したお大師様はその乙女の願いを聞き千手観音像を刻んでその乙女を得度させ灌頂を授けると乙女は七色に光って即身成仏しました。

生活のための機織りを切って差し出した乙女の心が暖かいね。

僕にとってもこのお寺は特別で、4年前のあの日のあの時間にこの切幡寺を訪れたことでお遍路も含め心の指針となった女の子との出会いがあります。山梨の女の子。

僕が切幡寺の納経所のドアを引いたらその子にぶつかって謝ったらアメをくれました。

その子はなんと既に一周して88番からこの10番まで山を降りてきたお遍路さんでした。

僕は初めてのお遍路でまだ2日目。女の子は一周してお礼参りの途中。この出会いはいま思い返してもお大師様のお導きだった。

ちょっと長くなるけどこれは話させてくれ🙇

何とかもっと話したいと思ってたら歩き遍路のおじいちゃんがビジネスホテル八幡の宿泊代をおごってくれてたくさん話す事ができました。

切幡寺に来る前に雨だったのでそのおじいちゃんに連れ添って歩いたお礼にと宿代出してくれました。

その女の子は年下だったけど本当にいろんなことを教えてもらった。

Lesson1😅

「私はいつも日記を書いています。記録として。若い女だからお接待をたくさん受けてとても嬉しいけどいつかは忘れちゃう。だからその人を忘れないために日記を書いてるんだ。」って。

これでamebloを通してお遍路を記録する事にしました。だから一周目のお遍路は3日目からになってる笑

Lesson2🤔

「私はフリースタイルお遍路を心掛けてずっと歩いてきました。」

「フリースタイルお遍路」というパワーワードを初めて聞いた衝撃は凄かった。

自分なりのお遍路、周りに流されないお遍路、自分が楽しいように歩くお遍路。

置いてかれたく無いからって人のペースに合わせて歩くと自分の身体が壊れる。

朝のんびり起きるお遍路があってもいいし、お昼寝タイムがあるお遍路でもいいんですって。教えてくれた。

「私なんか涎垂らして御神木に寄りかかって寝る時もありますよって。」

その子から溢れ出る余裕と自然体な感じがとても魅力的だった。

Lesson3😃

「縛ってしまったらそれはもうお遍路じゃない。」

お遍路にルールは無いんだって教えてもらった。歩き遍路ですって言ってても車に乗せてもらってもいいんですって。

一番いけないのは歩き遍路でも自転車遍路でも車遍路でも無く「縛り遍路」ですだって。

全部歩きたいというのも一つの執着であってそれに固執するようでは修行とは言えないって。

「乗っていかれますか?」と誘われたら簡単に歩き遍路を中断すればいいって。そうすればその誘ってくれた人も良いことしたなって思える。それで自分はまた歩き遍路を再開すればいいって。

これらの教えは4年前からずっと心に留めて生きています。本当にお大師様が引き合わせてくれたと思ってる。本当に心が楽になった。風のように爽やかな人でした。

あても無くゆるやかに舞ってるように見えて中心にはちゃんと軸がある心を持ってるように感じた。

10番切幡寺を終えて次は9km先の11番です。

ここから吉野川を越えていきます。

それでウォリ君と2人で歩いていたらね、地元のおじさんと出会ったよ。

10番と11番の間をいつも往復して出会うお遍路さんを案内してるんだって。

この地域の洪水被害やお遍路の歩き方などを教えてもらいながら1時間くらい一緒に歩いてもらったかな。

次の11番までに潜水橋を2つ渡ります。

まず一つ目。名前忘れた。ごめんおじさん。

ここら辺は台風の時は全部水に浸かっちゃうんだって。

台風過ぎた後にこの竹藪歩くと上からごみが落ちてくるんだってさ笑。竹藪まで浸かっちゃうんだね。

あたり一面の菜の花畑!

じいじはお花が好きだったのでね、じいじ見てるー?ってウォリ君と一緒に言ってたよ。

アレジオン飲んでてよかったぜ。

この鉄塔の下がコンクリなのも洪水で水カサが増えるからだって。想像以上だよね。

だからここら一帯には人が住んで無いって。

さあ2つ目の潜水橋だ。

これを渡ると吉野川市!やった!

僕、ウォリ君、おじさん。

おじさんがウォリ君に「おい、聞いとけよ」って説明してる図

すんごい綺麗。

あの向こうに霞んでる山のさらに向こう側の向こう側の山が明日登る12番焼山寺…


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