2020年5月

タロットカード小アルカナのコートカードであるキングを紹介していきます。

KINGとは王ですよね。王様。皇帝。頂点。

QUEEN同様見つけることが難しい人です。

PAGE(見習い)はたくさんいる。KNIGHT(騎士)もそれなりにいる。でもKINGとQUEENはそうそういない。

占いでKINGやQUEENが出たらそれだけで普段とは違う大きな変化があると分かります。

物語として。

KINGは4つのスートの主人公たちの最後の姿と解釈してください。Ⅹ番目のカードから数年後の主人公たちだと。

それぞれの主人公たちはどう変わったのでしょうか?

KINGは火属性です。

WANDのKING

ワンドのキング:剛胆 周囲を圧倒するカリスマ

火属性×火属性 情熱×行動

正位置 カードの中で最も情熱的なカードです。そして人望や人気も一番かも。

「この人ならやってくれる」と周りに思わせるカリスマ性があります。

逆位置 情熱だけでやり遂げようとするために批判を浴びます。

正位置は仲間と一緒にやり遂げる。報酬は山分け。

逆位置は仲間を使ってやり遂げる。報酬は独り占め。

ワンドの物語の最後を覚えてますか?

主人公は勝利を重ねてたくさんのモノを得ますがそれが重荷になり自滅してしまいました。

それから数年後、主人公は成長して一人で戦うのではなく仲間と四苦八苦しながら進むことを悟ります。

仲間との思い出が本当の得たモノということも学んでるでしょうね。最終目的(勝利)よりそれまでの仲間と歩んだ道のりが本当の宝だから重荷になるなんてことはもう無いでしょう。

逆位置は外見だけは王だけど精神面はⅩ番のまま。昔のまま成長していない。これではまた同じ結末になってしまう。再試験だな。

PENTACLEのKING

ペンタクルのキング:貢献 己の実力を使って民を導く

地属性×火属性 努力×自信

正位置 もしかしたら一番のお金持ちかも。

焦らず取り組んで成功します。

どうすれば自分の富を人の役に立てるかを一生懸命考えています。

逆位置 自分の力を使いこなせません。周囲の期待にも応えられず悶々としています。散財しがち。

ペンタクルの最後を覚えてますか?

主人公は一度挫折をして反省の後に確かな地位と家族を手に入れます。

それから数年後、主人公は出来るだけ多くの人の役に立ちたいと思うようになります。

若いときに独り占めをして痛い思いをしてますからね。(ペンタクルのⅣ、Ⅴ)

「もう自分の幸せはこれで充分。これ以上欲しいモノは無い。」という気持ちです。

次は他の人に自分と同じ良い思いをしてほしいと考えます。

この人の若い時から見るととても成長しましたね。地道な努力がようやく実りました。

SWORDのKING

ソードのキング:厳格さ 冷静な判断で答えを出す

風属性×火属性 公平×歴史

正位置 トラブルにはとても強いカードです。

どんな時でも客観的で公平です。自分だけ良い思いするのも大嫌い。

逆位置 厳し過ぎて孤立しています。また目的のためなら道を外れた行いもしてしまいます。

冷静というより冷酷。

ソードの最後を覚えてますか?

主人公は数多の戦いの中で傷ついて信じてたものも壊れ、最後は命を落としてしまいます。もしくは得たモノを全て失います。

それから数年後、主人公は確かな真実を得て不動の精神を手に入れます。

今まで戦い抜けてきた歴戦の格があります。

身内、他人関係なく甘えは許さず嘘は見抜きます。常に客観的で全て計算ずくなところが人々の人気を集めます。

苦しんでる姿は絶対人に見せません。

この人が見つけた真実とは何だったのでしょうか?僕はソードの使い方だと思います。

ソードの刃とは自分自身の心。

ソードで人を貫けば勝利しますが刃は曇ります。

ソードを磨けば刃は景色が映るほど光ります。

戦わなきゃいけない状況を作らないために最善を尽くします。いざとなれば剣を抜きますけど。

CUPのKING

カップのキング:寛大 光も闇も受け入れる

水属性×火属性 愛情×癒し

正位置 温厚な人です。どんな悩みにも共感してくれますが引っ張られることはありません。

悩んでる人は自分の国民じゃなくてもいらっしゃいという感じの人。

逆位置 弱々しい人です。ついつい受け入れてしまう、話を聞いてしまう。自分が無いというのかな。断れない性格です。いまいち芯が無いな。

カップの最後を覚えてますか?

主人公は心の喜び苦しみを味わいながら本当の愛を理解して最後は永遠の愛に満たされながら平穏な心を手に入れました。

それから数年後、主人公は絶対の優しさを手に入れてどんな人の話も聞いています。

絶対の優しさとは、どんなことにも揺さぶられるけど必ず元の位置に戻る心です。寄り添うけど依存はしない。

若いときはまさに精神世界の旅でしたので人の心の光も闇も受け入れます。飲み込みます。

ソードのキングを不動の心とするなら

カップのキングは最も柔らかな心ですね。

苦労した人ほど物腰が柔らかい。

痛みを知ってる人ほど暖かい。

余裕がある人ほど強気な言葉は使わない。

自信があるから人の心も人生の波も受け入れることができる。本当の愛情があればどんなに踏み込まれても癒すことが出来ると信じてるから。

これで小アルカナの紹介は全て終わりました。

4人の王たちは人の憧れのような存在でしたね。

4人の主人公たちはそれぞれ一つの真実を見つけたためにⅩ番からKINGになれました。

KINGとは飛躍するためのカード。今の状況を脱却したい方はぜひ参考にしてみて下さい。


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