生誕のファサードについて詳しく書いていきます。生誕のファサードはイエスさまの降誕を表現しています。だから明るいというか、祝福って感じかな。

まず生誕のファサードには門が3つあります。

左門が聖ヨセフの「希望の門」。

中央門がイエスさまの「慈愛の門」。

右門が聖母マリアさまの「信仰の門」。

だって聖家族贖罪教会だからね。

聖家族とは父ヨセフと母マリアと子イエスという神に結ばれた家族のことです。

僕は中のステンドグラスや祭壇より、この2つのファサードをずっと見てました。

生誕のファサードにはイエスさまの降誕を表す彫刻がたくさんあります。一つずつ解説していきます。

まずは左門「希望の門」から。

ヘロデ王がイエス様の殺害を計画していることを知りエジプトへ逃げる聖家族。

ユダヤの王になる赤ちゃんが生まれたことを知ったヘロデ王は片っ端から赤ちゃんを虐殺します。

「幼児虐殺」です。兵士が赤ちゃんを殺そうとして、すがりつく母親。

次は中央門「慈愛の門」。

イエスさまが聖母マリアに冠を授ける場面です。父ヨセフが見守っています。聖母戴冠です。

天使たちがイエスが誕生したことを告げるためラッパを吹きます。

大天使ガブリエルが、マリアに神の子を宿したことを告げる「受胎告知」の場面です。

天使たちがお祝いにそれぞれ楽器を演奏しています。この天使たちは日本人の外尾悦郎さんという方が作ったんだって!

そしてめでたくイエスさまが誕生し、温かく見守る父ヨセフと母マリア。

神の子イエスの誕生を知った羊飼いたちがベツレヘムへ向かって礼拝しています。

次は聖母マリアさまの「信仰の門」です。

聖母マリアさまが神の子イエスを宿したときに、従姉妹のエリザベトを訪れます。このときエリザベトは洗礼者ヨハネを身籠っています。運命だねホント。

石工である父ヨセフを手伝っている青年イエスさま。

これが生誕のファサードです。ガウディが生前熱心に取り組んだ彫刻です。

これだけでもガウディの信仰心の深さが伺えます。

ガウディは生涯独身でした。愛する人がいない、家族がいない、親族や友人を重ねて失くす。これら全部を信仰の糧にしたんだと思いました。

僕は「信仰心」とは神様への「愛情表現」だと思っています。ここだけの話、誰も見ていなければ貴重な仏像や聖像に抱きついたって良いと思うな。壊れるかもしれないけど怒るのは人間だけでしょうね。


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