2020年11月
お伊勢参り最後に向かう場所です

月讀宮(つきよみのみや)
天照大神・月読命・素戔嗚命という三人の兄弟のうちの一人である月読命が祀られています。
この兄弟は三人の貴い子どもという事で「三貴子」と呼ばれます。
僕は月読命がとても好きです。
だって謎が多い正体不明の神さまだから。
よく天照の弟と言われますが性別も不明なんだよね。
月読命は伊弉諾(いざなぎ)が黄泉の国から命からがら逃げてきて川で身体を洗ってたら伊弉諾の右目から落ちて生まれました。
天照さまは左目、素戔嗚命は鼻。
まぁほぼ三つ子ちゃんだよね。三貴子は。
この三貴子は伊弉諾からそれぞれ世界を任せられます。
天照さまは天の世界✨
月読さまは夜の世界または海の世界
素戔嗚さまは夜の世界または海の世界
月読さまと素戔嗚さまは文献によって異なります。
まぁ素戔嗚さまはどっちを任されても結局お母さんのとこに行きたいと駄々をこねて黄泉の国を統治する事になりますが…
月読命は🌕
「古事記」だと月の神さまだから夜の世界
「日本書紀」だと月の神さまで月を読む=潮の満ち引きだから海の世界
どっちも正解だと思う。たぶん。
入口真っ暗!
さすが夜の神さま

天照さまと対をなす神
天照さまは「太陽」で「陽」のエネルギー☀️
月読さまは「月」で「陰」のエネルギー🌕
順番大事!
こんなん引っかけ問題だら。

そうだ、一番大事なこと言ってなかった。
お伊勢さん周辺に月読宮って3つあります!
正解はここ!

外宮近くの「月夜見宮」🙅♂️
内宮近くの「月読宮」 🙅♂️
猿田彦神社近くの「月讀宮」🙆♂️
看板といいお宮といい本当にクイズみたい。
ミステリアスな月読命っぽいけど🤔
まぁ別に他2つをお参りしても御加護はありますよ。もちろん。
ただ「月讀宮」は全部祀ってるんです。だから一番良い。
・月読命
・月読命の荒御魂
・伊弉諾命(お父さん)
・伊奘冉命(お母さん)

四ついっぺんに撮れない
こっちが伊弉諾・伊奘冉

そうそう、月読命って占いの神さまでもあるんだって。
月を読む=暦を読む🔮

「古事記」の月読命
伊弉諾の右目から生まれて夜の世界を統治するよう命じられておしまい。
物語の中にあと一切出てきません。

「日本書紀」の月読命(神代紀)
伊弉諾が左手で鏡を持って天照さまを生み、右手で鏡を持って月読命が生まれた。
伊弉諾から海の世界を統治するよう命じられる。
日本書紀はまだ続きます。

ある日、天照さまの命令で食事の神(保食神)と会います。食事の神は月読命をもてなそうとして口からご馳走を出しました。
月読命は「汚らわしい!」と激怒して食事の神を剣でぶった斬って殺してしまいました。

この事件を知った天照大神は「汝悪しき神なり」と告げて月読命と縁を切っちゃいました。
それから太陽と月は顔を合わせないようになりました。昼と夜の起源だね。

口から吐瀉物出されたらこの人正気?と思うよね。
でも食事の神だから自分の体から食物を生むのは当たり前のこと。
ちなみに古事記では素戔嗚命が殺したことになってます。

月読命好きだから長くなっちゃってるけど許して
謎が多い、正体不明のほうが魅力的に感じる。
みんな「秘密」が好きなように。

天照さまと同等の力を持ってると思います。
最後に月読命の魅力を個人的に語らせてください。
月読命は暗闇の神さまではないです。
夜の神であり、月の神です。
「光で照らす」という点では天照さまと一緒です。
月読命の月光は虐げられている人々を照らす優しい光だと解釈してます。
太陽の光は暑いときもあれば暖かいときもある。
でも月の光は年中通して柔らかいものです。
お天道さまに顔向けできない人たちに光を照らしくれる存在が月読命だと思ってます。
暗闇の中でも生きてる人を無理やり明るい場所に連れてくるのではなく、暑くない眩しくないけど明かりを灯してくれる神様。
「月」をずっと見ても目が痛くならないのは月読命の「無理して笑うことなんかないよ。辛いときは私を見つめなさい。」っていうメッセージかもしれない。
孤独を感じてる方、周りに共感してもらえない方はぜひ月読命にお祈りしてください。
お月様を見るだけでも変わってきますよ。
僕は全てを照らされる太陽より暗闇の中の小さな光のほうが性に合ってます。

これでお伊勢参りはおしまいです。
毎度長くなってしまいましたが読んでくれた方ありがとう
神様たちにもいろんなエピソードあって面白いですよね。
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