
[伊勢外宮神前祝詞]
「神風の伊勢国渡会の山田の原の底津岩根に大宮柱太敷立高天原に千木高知て鎮り座坐外宮豊受皇大神亦の御号は保食大神とも稲荷大神とも申奉て蒼生等が喰て生べき五穀を始め諸の食物衣者に至る及に生幸へ給ふ広く厚き御恵に報い奉ると称辞竟奉て拝み奉る状を平けく安けく聞食と恐み恐みも白す」
かむかぜのいせのくにわたらひのやまたのはらのそこついはねにおほみやばしらふとしきたてたかまのはらにちきたかしりてしづまりましますとつみやとようけのすめおほがみまたのみなはうけもちのおほがみともいなりのおほがみともまをしたてまつりてあをひとくさらがくひていくべきいつくさのたなつものをはじめもろもろのをしものきものにいたるまでになしさきはへたまふひろくあくきみめぐみにむくいたてまつるとただへことをへまつりてをろがみたてまつるさまをたひらけくやすらけくきこしめせとかしこみかしこみもまをす

ここには豊受大神の本当のお名前が書いてあります。保食大神(うけもちのおほがみ)と稲荷大神(いなりのおほがみ)だって。
この祝詞を正宮で唱えてください。自分の本名を読んでくれるから豊受さん喜んで降りて来てくれるって。
外宮に参拝する前にこの祝詞を紙に書いておくとスムーズです。
豊受さんの本当の名前を書いたので本当のお姿も書いておきます。
丹後の昔話です。
ある日、真名井の湖に八羽の白鳥が舞い降りて天女に姿を変えて水浴びをしていました。
その様子を盗み見てた一人の男が天女の美しさに心を奪われて羽衣を一着隠してしまいました。
そのおかげで一人の天女は天に帰ることができずその男に引き取られ一緒に暮らす事になります。
天女が真名井の水を使った万病に効くお酒を作ったらこれが大繁盛で男は一気に大金持ちになりました。
そうやって暮らして十年余り経ったら男は天女が邪魔になったのか家から追い出してしまいます。
追い出された天女は天にも帰れず、男の元にも帰れず放浪しつづけてある里にたどり着いたところで死んでしまいました。
里人たちは天女を憐れみお社を建てて祀りました。弥栄町の奈具神社というとこだそうです。
豊宇賀能売命(とようがのめのみこと)として。
その後に天照さまから「私の食事を用意しなさい」と命じられ今の伊勢の外宮に祀られることになりました。

家っていうのは心の拠り所ですよね。帰る場所があるってのは。
「家」があるから外で頑張って活動できる。
その帰る場所をどんどん奪われて、十年も一緒に暮らした男に捨てられて。愛情もあっただろうに。
もう居場所が無くなったときに神様は手を差し伸べてくれる。
「私のそばにずっといなさい」と言ってくれるのはやっぱり天照さまだ。
だから僕らがお伊勢さんに行くときは辛ければ辛いほどいい。めちゃくちゃ悩んでる時が最高のタイミングですよ。お伊勢参り。
最終兵器だね。

祝詞の中の本名は天にいたときの名前だから嬉しいのかもしれないね。
もう一つ、八人の天女は「北斗七星」とも考えられています。北斗七星はきらきら輝く七つの星に隠れてわずかに光る星が一つあります。
空がちょっとでも曇れば見えなくなる星があります。この星を「捕らわれの姫」と昔の人たちは思っていたようです。

本当なにからなにまでキラキラしてるよねほんと

人間の欲にさらされても、信頼してた人に裏切られても恨んじゃいけないよ。仕返しなんて考えなくてもその人たちは報いを受けるから。
それよりもすり減った心を取り戻すことだけを考えて。
明るい考えも出てこないならお伊勢さん来るしかないなぁ😏
誰かにお金借りてでも!
正宮から帰る時に人だかりが出来てたからなんだ?と近づいてみたらハクビシン?なんかいた笑

これで外宮参拝は終了です。
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